クラシック音楽と読んだ本、子どもとふれあい日記(ときどきグルメ)

クラシック音楽と読書の感想 家族とのふれあい 時々グルメも 一千葉サラリーマンの日々の雑録

知情意の高度な一致 ホロヴィッツのシューマン「子供の情景」「クライスレリアーナ」

time 2017/06/21

きょうは昨日、一昨日の暑さとはうって変わって大雨の一日です。

ホロヴィッツのシューマンはときどき聴きたくなります。個性的なピアニストですが、シューマンも独特です。唯一無二の世界観を持っています。

なかでもお気に入りは「子供の情景」と「クライスレリアーナ」を収めたソニー盤。60年代の録音です。

「子供の情景」は晩年のDG盤のほか、RCAの「ホロヴィッツ・オン・ロンドン」(82年ライヴ)にも収録されてますが、テクニック的にはソニー盤が一番です。叙情的な面や枯れた味わいという面では上記2盤も捨てがたいのですが、知情意のバランスが最も取れているのはソニー盤でしょう。

本当に独自の世界で、独特の節回しがたまりません。大人が回想する子供の心象風景とでもいうべきファンタジーに溢れています。とりわけ最後の2曲「子どもは眠る」「詩人のお話」の巧みな語り口には言葉を失います。

「クライスレリアーナ」も名演です。この曲も晩年のDG盤もありますが、こちらはテクニックが求められる曲なので、圧倒的にソニー盤が素晴らしいです。完璧にコントロールされたテクニックの冴えと、ロマンティックな感情が両立した素晴らしい演奏です。この曲にはアルゲリッチ、ケンプ、内田光子など個性的な名盤が多いですが、私としてはホロヴィッツの演奏が一番しっくりきます。

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