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シンフォニックなモーツァルト ヴァーシャーリのモーツァルト「戴冠式」

time 2017/06/25

きょうは一日雨模様です。

朝、洗濯物を干しながら、タマーシュ・ヴァーシャーリのピアノ・指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のモーツァルト ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」を聴きました。

タワーレコードのヴィンテージ・コレクションの1枚で、DG原盤。ピアノ協奏曲第14番 K.449とのカップリングです。

「戴冠式」はモーツァルトの後期のピアノ協奏曲の中では、比較的評価の低い曲のようですが、私は大好きです。最初にグルダ(ピアノ)、アーノンクール指揮コンセルトヘボウ管弦楽団で聴いて「こんなにいい曲だったんだ」と開眼したのが惹きこまれた最初。それ以来モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも好きな曲の一つになりました。

昔、結婚する前に妻の家まで車で送りに行った帰りに、深夜の高速道路でよく聴いていた、思い出深い曲でもあります。そのときはピリス(ピアノ)、アバド指揮ウィーン・フィルのCDでした。

この曲は分かりやすい単純明快さがあります。そのため深みがないと言われます。確かに短調の20番や24番のような劇性はありませんし、長調であれば23番や27番ほどまとまりがなく、正直、少し冗長に感じるところもなくはないです。

それを補って余りあるのは、部分部分の閃きではないでしょうか。モーツァルトの魅力の一つでもある短調から長調に変わるところ、例えば第3楽章の第2主題は典型的です。曇った空から急に晴れ間が差してくるような瞬間です。こうした明暗の対比は、交響曲でいえば第38番の「プラハ」に似ているような気がします。

第2楽章の中間部の何か不思議なシンプルさ、一度聴いたら忘れられません。

タマーシュ・ヴァーシャーリはハンガリーのピアニストで、あまり知りませんでしたが、なかなか素晴らしい演奏です。

この録音は78年、アナログ後期の優秀な音です。

ベルリン・フィルの音がやや強くて、上手いには上手いのですが、もう少し優雅さが欲しい気もします。ピアノはアシュケナージのような珠を転がすようなタイプではなく、丁寧にしっかりとした打鍵で弾いていくタイプ。弾き飛ばすようなところが少しもない、真面目な演奏。

オケも含めて、全体にシンフォニックな演奏でした。

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